■ なぜ業績はいいのに、株価は下がるのか
■ なぜ理由もないのに突然暴騰したりするのか。
■ 同じ火柱高なのに、あるものは1日で即暴落し、あるものは3日後に暴落が始まり、またあるものはそこから何か月にもわたって上昇し続ける。その違いは一体何なのか。
■ 相場が単なる確率で、売りと買いの確率がそれぞれ50%で等しいのなら、ずっと買っていれば最終的に収支はトントンになるはずなのに、負けるのはどうしてか。
■ 売りと買いの2種類しかないのに、なぜ迷い、そして迷った挙句に反対の方向に賭けてしまうのか。
そういった、理不尽で、不条理で、不可思議なもの。それが相場である。
そう思われる方が多いかもしれません。
ですが私どもは理不尽であるとも、不条理であるとも、不可思議であるとも思っておりません。
- 業績がいいのに株価が下がるのは、買いより売りの力が優っているからです。
- 理由もなく暴騰するケースは一度たりともありません。
- 同じ火柱高でも、その後が違うのは、条件が揃っているかいないかだけの違いです。
- 売りと買いの確率は50%ではありません。上げ基調のときは買いの確率は50%よりはるかに高く、下げ基調のときは買いの確率は50%よりはるかに低いのです。
- 迷うのは人間の性です。そして反対の方向に賭けてしまうのは、そのほうが心理的に楽だからです。
以上、回答めいたことを書きましたが、かなりのサービス回答だと思います。
買いより売りの力が優っているときは、必ず下げるのです。
ただそれだけです。
ならば、売りの力が買いの力より優るのはどういうときなのか。それがわかればそれだけでも相場で利益を出し続けることが出来ます。
暴騰するためには勢いが必要です。そして勢いは必ずチャートに表れます。
心理的に楽な方向というのは、高いから売る、安いから買うという方向です。
「こんなに高いのはおかしい、きっとそのうち下げるだろう、だから売ろう」
「いくらなんでもそこまでは安くはならないだろう。だから買おう」そういう心理状態です。これは人間にとって心理的に楽な方向なのです。
その逆に、高いから買う、安いから売るというのは、人間にとっては非常にストレスのかかる選択なのです。
ですが一方で、逆に、安いからこそ買う、高いからこそ売る、ということが出来なくなるときもあるのです。心理的に恐怖を感じているときです。
暴落に次ぐ暴落時、暴騰に次ぐ暴騰時、こういうときは怖くて買えない、怖くて売れない、人間はたいていそういう行動を取るものです。これもまたそのほうが心理的に楽だからです。そしてこういうときこそが本当の買いのチャンス、売りのチャンスでもあります。
繰り返しますが、私どもは相場を理不尽であるとも、不条理であるとも、不可思議であるとも思っておりません。
非常に理にかなったものと考えています。
業績が悪かろうが、天井を打つまでは買い。業績が良かろうが、底を打つまでは売りなのです。
何度も言いますように、相場は波です。
大波もあれば、小波もあります。ときには小波すら立たないときもあります。
現在の波は一体どのような波なのか、それを考えることが一番重要だと思っています。
上に行きたがっているのか、下に行きたがっているのか、それは相場が明確に教えてくれています。
相場は相場に聞く。それこそが最良の指針であり、これこそが極意だとおもっています。
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